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愛知県議会議員 奥村悠二

海外調査報告overseas reseach report

平成23年度愛知県議会海外調査について


平成23年度愛知県議会海外調査団12名は、10月30日から11月6日までの8日間、
アメリカの9つの都市で調査してきました。

今回の目的は、東日本大震災後の日本が、電力供給を今までのように
原子力発電に大きく依存するのか、或いは再生可能な自然エネルギーの開発に
進むのかの選択に迫られている中、アメリカの実情を調査し、日本 そして愛知県に
役立てたいというものです。
                             


出発から現地入りまで

成田空港からロサンゼルスへ。
中部国際空港から直行便のないのが残念です。

ロサンゼルス経由、コロラド州デンバーへ。
全米最大の飛行場で、ターミナルからターミナルへの移動も電車に乗りました。


現地調査報告

★デンバー

朝、コロラド州政府のエネルギー担当の人々と話し合いました。
2007年からスマートグリッド(デジタル機器を利用して電力の需要や、供給を調整し、
省エネやコスト削減をはかること)が、どの程度効果があるかを調査したそうです。

その結果、とくに再生可能エネルギーにつては、風力はかなり大きな発電が期待でき、
太陽光はコロラド州全体の需要を上回るという答えが出たので、2009年以降再生可能
エネルギーの利用をもっと高めようとし、多くの機関と協力し推進しています。

ボウルダーをはじめ4つの都市でスマートグリッドを実施しているとの説明を受けました。

同席したIBM職員からスマートグリッドの世界中での実施例が示されました。
インドでは交通網を マルタでは水道と電気をフロリダでは大きな住宅団地のすべての
住宅のコンセントをデジタル化しているとのことです。
すべてのコンセントの電力使用料が管理されるのは少し怖いですね。




★ボウルダー

今回の調査の目玉の1つであるボウルダーはデンバーから北西へ40分、
面積65ku、人口95,000人です。

マラソンの高橋尚子選手が高地訓練をしたことで、日本でも知られていますが、
人口の30%が修士号をもつという大変教育レベルの高い美しい市です。

そのため、環境問題に対する意識が高く、景観を維持する為、何も建ててはいけないという
土地を市で購入してオープンスペースとしました。
その他家庭ゴミのリサイクルを全米でも初めて実施したり、スマートグリッドの採用も
その一つです。エクセルエナジーという大手電力会社と共同して、スマートメーターを
約5万世帯にとりつけることを初めとして、総額1億ドルもの投資をしたのです。

その結果、停電も減り、消費電力を40%減らすことが出来ました。
しかし、企業負担が3倍以上に増えたことを理由として電力料金を値上げするよう
エクセルエナジーが申請したことから反対が起こり、このまま続けるべきか、或いは
エクセルエナジーと別れて市としての独自の方向に進むべきかを問う住民投票を
行なうのが明日です、という説明を受けました。

翌日、この結果がわかったのですが51.78%という票で、エクセルエナジーと
別れることが決まりました。
ただ、今後は送電網の買取りなどの財源確保が大きな問題となります。

一体、何故こうなったかといえば、企業側が自分に都合のよいことをするのに熱心で、
消費者に対して丁寧な説明をしていないということにつきるようです。

ボウルダーの例を失敗とみるか、実証実験で多くの情報が得られたとみるか、
まだ結論は出ていませんが、住民投票の結果を受けての今後の推移に注目したいと思います。

 
ロッキー山脈を背景にボウルダーを彼方に望む
 
市役所議場で説明を受ける
 
ボウルダーは貸し自転車もあり、
自転車道も整備しています。


ゴールデン

ボウルダーから南へ車で1時間、ゴールデンへ。
名前のとおり、金鉱採掘で始まった市です。

そこにある国立再生可能エネルギー研究所(NREL)へ行きました。
ロッキー山脈をバックにした広大な敷地をもつこの研究所は、米国内の多くの
プロジェクトに参加しています。

ボウルダーのスマートグリッドもその一つですが、むしろ軍と結びついている話に、
今更のようにアメリカの中で再生可能エネルギーについての関心の高さに驚きました。
3年前まで1,800人だった人員も今では2,500人と増えたのもその現われでしょう。

バイオマスと車の問題についても研究していて、以前トヨタ自動車にもちかけたが、
門前払いされたとのことでした。しかし、その後プリウスを買ってきてバラして、
色々提言したら最近は引き合いがくるようになったという話は、詳しい内容はわかりませんが、
これも、再生可能エネルギーの持つ可能性が想像されておもしろい話でした。




★バロアルト

デンバー空港からサンフランシスコ空港へバロアルトはサンフランシスコから南東へ1時間。
電気自動車で有名なテスラモーターズの調査。

緑ゆたかな谷間の中にある建物は、工場というより研究所という感じ。
敷地内に入った途端、オレンジ色のロードスターが走っているのに遭遇。
建物入り口の右側に充電中の車が7台並んでいました。

副社長の説明は電池の話が中心。
いかに軽くできるか。走行距離をどうしたらのばせるか。充電時間を短くするには。
サービスステーションのあり方など。
夜間45分の充電で300マイル走れるので米国人の一日平均走行距離が
40マイルであることから考えると、まちかど毎にステーションはいらないなど。
今はリチウムイオン電池を使用しているが、将来はリチウムイオン以外の方式も
考えなければならないとのことです。




社内を案内してもらうと、ロードスターの電池は下記写真のように後方にありますが、
モデルSでは床全体に敷きつめる形にかわっています。その為、車室は広く、快適です。

しかし、重量が2tもあるというのでは、まだ改良の余地は充分あります。

価格は57,900ドル程度を予定しているようです。

トヨタと提携した「ラブ4」も2012年に登場するようですから、
日本でみかけることもありそうです。




★サンフランシスコ

在サンフランシスコ総領事館では、カリフォルニアと日本の経済のかかわりについて
説明を受けました。

カリフォルニアから日本への輸出は2010年122億ドルで、その89%はコンピューターや
電子機器などの製造物。残りは米やアーモンド、レモン、ワインなど農産物が主なところです。

日本からは進出する企業も多く、外資系投資元としても最大で全体の1/4を占めます。(2006年度)
また、観光も大きな位置にあります。(5億ドル)


愛知県議会議員 奥村悠二
自由民主党 江南市支部長

〒483-8235
愛知県江南市布袋町中186

TEL 0587-53-7262